ほんのり伝わる
ゆっくり流れる
キミの体温
川端沿いの小道を自転車で走っていると、
前方に見知った人物が歩いていた。
「お〜い、〜!!」
俺の声に気付くと、は歩く足を止めてゆっくり振り返った。
ゆっくりをブレーキをかけ、の横に並ぶように自転車を止めた。
「高尾。どしたの?」
「んにゃ〜、が歩いてるの珍しいなと思って」
「あぁ、今日定期忘れちゃって」
「はぁ!?んで、歩いてんの?」
「うん。歩いて帰れない距離じゃないし、いい運動になりそうでしょ?」
は散歩感覚のつもりらしいが、家まで駅3つ分の距離を歩くのはかなり体力がいる。
まだ日は長いからが家に着くまでに日が暮れることはないだろうが、
もしものことがあれば大変だと俺は思った。
「良かったら、乗ってく?後ろ」
そう言って、俺は後ろを指さす。
「え、いいよ。悪いし。重くなるじゃん」
「何言ってんだよ。いっつも真ちゃん後ろに乗っけてリアカー引っ張ってるのに比べたら軽いっしょ」
遠慮するに俺はニカッと笑った。
それもそうか、と納得したは、
「じゃあ、途中までお願いしようかな」
と微笑んだ。
「そうこなくっちゃ。ちゃんと掴まっとけよ」
荷台部分にが座ったのを確認すると俺はゆっくりとペダルを踏んだ。
リアカーを引っ張るのとも違ってバランスを取るのが難しい。
右にフラフラ、左にフラフラしていると、が後ろから腕を回してきた。
「ん?どした?」
「あ、ごめん。ちょっと怖かったから。高尾に掴まっててもいい?」
いきなりでドキッとしたけど、その感情は表に出さないように
平常心を装って言葉を紡ぐ。
「あぁ、いいぜ〜。落っこちないようにしっかり掴んでおけよ〜」
「うん」
そう言うとギュッと腕に力を込める。
そしてそのまま、俺の背中に体を預けた。
背中に伝わるキミの体温。
それが心地よくて、
ずっとこの時が続けばいいのにと、
キミも同じ事を思っていてくれればいいのにと、
頬が緩みそうになるのを必死に堪えて、
俺はペダルを力強く踏んだ。
−−−−−−−アトガキ−−−−−−−−−−−−−−−−−
最近、高尾にホイホイされすぎて、高尾好きすぎて、
勢いに任せて書いてしまった(笑)
高尾がマジ高尾でHSKすぎます!!!!
高尾→←ヒロインなのに、まだその一歩が踏み出せない。
踏み出す一歩手前。
そんなイメージ。
基本、高尾はイチャイチャしてる小説書きやすい(笑)
ちょっとチャラい感じがあるからなのか、
イチャイチャさせても違和感ない。
今度はこれでもかってぐらい甘いの書きたい。
高尾とイチャイチャしたい。
もっとホイホイされたい(笑)
それでは、ココまで読んでいただきありがとうございました。
12.09.24
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