今日は青峰君と桃井ちゃんとファミレスに行きました。
怒りんぼとサクランボ
青峰は少しイライラしていた。
なぜなら、目の前に座る自分の妹、がさっきから青峰のおかずを
ちょこちょこと盗んでいくからだ。
はそんなことお構いなしに自分のおかずも食べつつ、
青峰のお皿にも手を伸ばす。
言葉には出していなかったが、そのイライラは態度に出ていた。
青峰は自分でも気付かないうちに貧乏揺すりをしていた。
コツンと足を軽く蹴られる。
「あ?」と蹴った張本人を軽く睨む。
の横に座る桃井がぷうっと頬を膨らませている。
そして、に見えないように口元を手で隠すと「大人げないよ」と口パクで話す。
おそらく一連の流れと青峰の態度を見て察したのだろう。
青峰は頬杖をつくとぷいっと横を向く。
「ったく、分かってるよ」
誰にも聞こえないほどの小さな声で呟く。
それを見た桃井はふぅ〜と短く息を吐いた。
「ごちそうさま!」
その時、が勢いよく手を合わせると大きな声を出した。
「キレイに食べたね〜」
桃井が「偉い、偉い」と頭を撫でてあげると、は「えへへ」と嬉しそうに笑った。
そして、足をブラブラとさせ、目を輝かせて青峰を見た。
「大ちゃん!デザート食べる!」
「まだ食うのかよ、。太んぞ」
ちょっと呆れた顔をしつつも、青峰はメニューをに手渡す。
しかし、にそんな言葉は聞こえていない様子で嬉しそうにメニューを見ている。
「桃ちゃんも何か食べよう!」
そう言って桃井の前にメニューを差し出す。
「私も?う〜ん、じゃあ少しね」
メニューをのぞき込む桃井に青峰がボソッと「太んぞ」と言うと、
さっきとは桁違いの蹴りが青峰のすねにヒットした。
悲鳴を上げそうになったのを必死に堪えて桃井を睨むと、
桃井は小さくあっかんべーをするとと一緒に楽しそうにメニューを見始める。
「さつきのやつ・・・ぶっ殺す」
青峰が少し涙目で呟いていると、スッと目の前にメニューを差し出される。
「大ちゃんも何か食べて〜!」
満面の笑みで言うを見て、青峰も渋々デザートを注文した。
デザートがくるとは嬉しそうにスプーンを持って食べ始める。
その様子を見ていた桃井も自分のデザートに手を伸ばした。
あまり食べる気のなかった青峰は目の前でデザートを食べていると桃井をボーッと眺めていた。
「大ちゃん、これあげる!」
スッとが青峰の口元にスプーンを向ける。
その上には苺が乗っていた。
青峰は一瞬、戸惑った。
なぜなら、そこに乗っているモノはの一番好きなモノだったからだ。
は自分の嫌いなモノをこっそり青峰のお皿にいれることはままあった。
だが、好きなモノに関しては別だ。
青峰が「よこせ」と言っても断固として譲らない。
そんなが好きなモノを青峰にあげようとしていたのだ。
が苺を好きなのは知っている。
けれど、青峰は「いらない」とも「食べていい」とも言えなかった。
おそらくはさっきの青峰の態度に気付いていたのだろう。
だから、兄の機嫌を直そうとしてこの行動に出た。
それになんとなく気付いたからこそ、青峰は黙って苺を食べた。
妹の機嫌を損ねてもいけないと、
まだ怒っていると思わせてもいけないと思った。
は青峰が苺を食べたのを確認すると、
どこかホッとしたような、でも凄く嬉しそうな表情をしていた。
チラッと桃井を見ると苦笑している。
「バカくせぇ・・・」
青峰はボソッと呟く。
あんな小さなことで怒って、妹にまで気を遣わせていた自分に苛立ちを覚えた。
そして、自分のデザートに乗っていたサクランボをのデザートの上にちょこんと乗っける。
は一瞬ビックリしたような表情を青峰に向けた。
青峰は何も言わずに自分のデザートを食べ始める。
「えへへ。ありがとう、大ちゃん」
は嬉しそうにサクランボを見つめると、ゆっくりと口に運んだ。
甘い甘いサクランボの香りが口いっぱいに広がっていった。
−−−−−−−アトガキ−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
「愛しの妹ちゃん」シリーズ、第2弾は青峰です。
呼び方迷ったんだけど、桃井に感化されたということで「大ちゃん」にした。
んで、桃井は「桃ちゃん」。
「さっちゃん」と迷ったんだけど、「桃ちゃん」にした。
妹でも意外と容赦ないというか、大人げない感じがしたので出来たモノ。
でも結局はみんな妹ちゃん大好きなんですよ!!!!!!
可愛い幼女書いてるのが大変楽しいです♪
自由に動き回ってくれるので助かってます(笑)
青峰と桃井と妹ちゃん。
遠くから見ると仲むつまじい親子みたいな関係性の3人が書きたくて♪
そんな雰囲気が出てればいいな〜と思います!!!
それでは、ココまで読んでいただきありがとうございました。
12.09.09
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