今日という日を永遠に―――




















レンズのこう側











雲一つない青空。

そよぐ風。

ざわめく木々。

木陰で思い思いに休日を過ごす人々。

そんな光景をはカメラのレンズ越しに見ている。

その少し後ろを俺はゆっくり歩く。

写真を撮っては嬉しそうに画面を眺める。

そして、すぐに次の被写体を探して歩き出す。

俺はただその姿を後ろから眺めていた。








と初めて会ったのもこの公園だった。

第一声が「写真撮ってもいいですか?」だったのは印象的で、

突然の申し出に訝しげな顔で見たことを今でも覚えている。








写真を撮るのが好きな

俺はそんなを遠くから眺めているのがいつしか好きになっていた。

気付けば、休みの日はいつもこの公園に来ていて。

気付けば、が俺の隣で微笑むようになっていて。

気付けば、今のこの光景が日常そのものになっていた。










そんなことをボーッと考えながらゆっくりを歩を進める。

ふとが振り向いて、俺は立ち止まる。

カメラを俺に向けてレンズを覗く。

無表情でレンズを見ていると、はカメラを少し下げる。







「笑ってよ、真ちゃん」






優しく微笑むと、もう一度レンズを覗いた。








焼き付けて、俺の姿を。

キミの目に。

キミの心に。









そう心の中で呟いて、俺は小さく笑った。






−−−−−−−アトガキ−−−−−−−−−−−−−−−−−

笑ってる真ちゃん見たいのだよ。
写真に収めさせろよ、コノヤロウ。

ということで書いてみた。
緑間さん、喋ってないよ?
ヒロインちゃんも一言しか喋ってないよ?
全体的に短いよ?
・・・・・・色々すみません・・・・・・。

でも、書きたいことは書けたつもり。
会話とかなくても、一緒にいられるだけで幸せ。
それだけで十分。
そんな2人でいいんです。
ほのぼのカップルでいいんです。
読んだ人もほのぼのになればいいな〜と思います!


それでは、ココまで読んでいただきありがとうございました。


12.09.24





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