キミが動くたび
甘い匂いが鼻をくすぐる
honey
本を読んでいるとふいに後ろから抱きしめられる。
甘い匂いが俺を包む。
「どうしたのだよ?」
「ん〜。何でも。ただ抱きつきたかっただけ」
「おかしななのだよ」
俺は本を閉じてテーブルに置いた。
の腕を掴んで引っ張る。
無言で横に座れと促す。
ふふっと笑ってが横に座る。
こてんと肩に頭を乗せてくる。
俺はの腰に手を回して引き寄せた。
「たまにはこうやってのんびりするのもイイかもね〜」
「いつもはうるさくて、落ち着かないからな」
「とか言って、本当は楽しいでしょ?」
図星をつかれて言葉につまる。
それに気付いたはクスクスと笑った。
「ケーキ、焼いてたんじゃなかったのか?」
俺は眼鏡を直しながら、急いで話題を変える。
「今オーブン。焼き上がるまで暇なの」
そう言うとギュッと抱きしめてくる。
珍しいくらいに今日は甘えてくる。
「本当に、今日のはおかしいのだよ」
「たまには甘えたっていいじゃない?」
俺を見上げてが微笑む。
急に見せたその顔にドキッとして目を逸らす。
は一瞬クスッと笑うと抱きしめる腕に力を込めた。
「」
「ん?な〜に?」
俺に呼ばれて、顔を上げたに優しくキスをする。
唇を離すとがキョトンとしていた。
「たまには俺も甘えてもいいだろう?」
いつもにやられっぱなしではつまらない。
たまには俺にもドキッとして欲しい。
そう思って不敵に笑う。
「いいよ?その代わり、私はも〜っと甘えるから」
優しく微笑むと顔を近づけてくる。
「だから・・・もう一回、して?」
目の前で不敵に微笑む。
その顔を見て、やっぱり敵わないなと思ってしまう自分がいて。
小さく笑って、キスを落とす。
「愛してる」という言葉とともに。
−−−−−−−アトガキ−−−−−−−−−−−−−−−−−−
勢いで書いた。
いや、ホントに勢いだけで書いた。
まとまり?ミスディレクションだよ(笑)
緑間はこういうほんわか、のんびりな空気が好き。
だからかいっつもこんなん。
だって、
「真ちゃん好き〜♪」
「俺もなのだよ〜♪」
・・・ていうやりとり、思い浮かばなくないですか?
というか、もし緑間がそんなんやってたら、
「何してんの?」と冷めた目で見てしまいそう(笑)
別に嫌いじゃないけど♪
書いてて、「ちょっと新婚さんっぽくない!?」と
勝手にテンション上がったなんて、内緒・・・♪
それでは、ココまで読んでいただきありがとうございました。
12.10.06
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